米粉パンづくりに欠かせないイーストですが、たくさん種類があるのでどれを選べばいいのか迷いますよね。
とはいえ安価で手に入りやすいものは添加物が多く、あまりよくないとも言われています。
さらにイーストのほかにも、天然酵母と呼ばれるものもありますよね。
イーストと天然酵母の違いや、米粉パンをつくるのに最適なイーストはどれなのか、今回ご紹介していきます。
イーストと天然酵母はなにが違う?
イーストとは日本語訳すると「酵母」。パンを発酵させるために必要なイーストと酵母は、じつは同じものを指しています。
イーストの中には生イースト、ドライイースト、インスタントドライイーストがあります。
それぞれの違いは以下の通りです。
・生イースト
粘土のような固形状。発酵が早く、砂糖を主な栄養として発酵するため砂糖の多い生地でも使いやすい。生イーストで発酵させた生地は冷凍することも可能。
・ドライイースト
水に溶かして使う。小麦に含まれる糖分を栄養にして発酵する。砂糖の多い生地は発酵しにくくあまり向いていない。
・インスタントドライイースト
ドライイーストを改良してできたイースト。発酵力が強いため、水に溶かさずにそのまま使える。
一方で天然酵母は穀物やフルーツ、野菜などの自然なものに付着した菌を培養してつくられています。
イーストと比べると発酵する力が弱いため、パンができるまで時間がかかります。
粉末タイプやドライフルーツからつくる自家製タイプまで、種類はさまざまです。
そのため天然酵母の種類によって、香りや風味などが変わってきます。
イーストの中で、赤サフと呼ばれる有名なインスタントドライイーストがあるのをご存知ですか?
手に入れやすく発酵も失敗しにくいため、パンづくりの初心者にとって使いやすいイーストです。
しかし添加物を含んでいるので、悪いイーストと呼ばれることもしばしば。
赤サフの一体なにが悪いと言われているのか、解説します。
赤サフは添加物が多い?
引用:ルサッフル社
世界シェアNo.1 イーストメーカーのルサッフル社がつくるイーストは、とても有名で手に取りやすいですよね。
添加物が多いのは本当でしょうか。まずはよく目にする赤サフの原材料をみていきましょう。
パン酵母 / 乳化剤(ソルビタン脂肪酸エステル)、ビタミンC
乳化剤であるソルビタン脂肪酸エステルは、毒性は低いとされています。しかしマーガリンの水分防止剤や、なんと殺菌・殺虫剤にも添加されている成分でもあるのです。
ビタミンCが入っていることでイーストが酸化しにくいようになっていますが、このビタミンCは天然のものとは言い切れません。
ブドウ糖を発酵させて添加物のビタミンCがつくられています。そしてブドウ糖はトウモロコシなどが原料です。
このとうもろこしは遺伝子組み換えである可能性が高いとされています。
遺伝子組み換えでできた作物の安全性は、いまだに不透明なことが多いため、避けたいところでもあります。
とはいえ米粉パンづくりに必要なイーストの量はほんの少しです。
それでも添加物が気になる場合は「天然酵母」を選んでみてくださいね。
米粉パンづくりにオススメなイースト3選
ここでは米粉パンづくりで安心して使えるイースト選をご紹介します。
どのイーストも余計なものは入っていない無添加です。
自家製パンをつくるならぜひイーストにもこだわってみてくださいね。
Red star(レッドスター)
引用:楽天
Red star(レッドスター)はドライイーストで、原材料は天然イーストのみ。
モラセス(サトウキビを精製するときにできる廃糖蜜)で培養しました。温度の適応が強くパンが良く膨らみますよ。
予備発酵なしでも膨らみますが、ぬるま湯で溶かしてから使うとより膨らみのいいパンに仕上がります。
白神天然酵母
引用:秋田十條化成株式会社
白神天然酵母はドライ酵母で、世界遺産の白神山地から発見された野生の酵母です。焼き上がりのパンからは酵母の香ばしいかおりがしますよ。
発酵力が強いため、パンづくりの短縮になります。
また乾燥に強いため、ドライタイプは1年半ほど冷蔵保存が可能です。
使用するときは35℃ほどのぬるま湯で溶かしてから使います。
水の温度が高すぎる・低すぎるものを使うと、酵母が傷ついて膨らみにくいパンになってしまうので注意が必要です。
とかち野酵母
引用:楽天
とかち野酵母は北海道十勝地方のエゾヤマザクラのサクランボから採取された野生の酵母で、品種改良などはされていません。
酵母のみでできているタイプは種おこしが必要ですが、10〜15分ほどで準備は完了します。
予備発酵がいらないタイプもありますが、乳化剤とビタミンCが添加されています。
酵母が完全に天然なものなので、原材料にこだわって米粉パンをつくるのにオススメです。
甘いパンをつくるときにぴったりなイーストとは
スイーツ系の米粉パンをつくるためにも、適したイーストを使いましょう。甘いパン用のイーストを使わないと発酵の進みが悪く、あまり美味しくないパンになってしまいます。
耐糖性ドライイーストなら名前の通り糖分に強いため、生地に糖分が多く含まれていてもきちんと発酵します。
生イーストやとかち野酵母は、甘い菓子パンをつくるのに向いているイーストともいえますね。
安心できるイーストを使って米粉パンを作ってみよう
手に入れやすいイーストは添加物が入っていることも多く、原材料が気になるかたにとっては手に取りにくいですよね。
天然酵母や無添加のイーストを使えば、自家製米粉パンも安心して美味しくいただけます。
今回ご紹介したオススメのイーストを使って、美味しい米粉パンを自宅でも味わってみてくださいね。
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